ピンポーン♪「お届け物です」
胸の鼓動が高鳴る。
来た!
こんな気持ちは久しぶりだ。
まるで誰かに恋している時の待ち合わせような。。。
「はーい!」
たった今、
私の新しい運命の扉を開く
その箱が届いた。。。
遡ること約6ヶ月。。。。
運命の再会とはこういう事を指すのかと、
今思い返しても、わたしの心には、春の匂いに包まれた優しい風が吹いてくる。
「宝石商になる」
わたしの中に小さな炎が
灯された瞬間。
縄文について熱く語る彼は宝石商。
彼との再会が、彼の言葉が、わたしを導いていく。
「宝石は、地球からの預かり物であり、地球の大陸の一部なんだよ」
「宝石とは本当はどういうものなのか、どういう存在なのかをきちんと語れる宝石商はほとんどいない」
「人類が誕生する遥か昔、地球が生まれてまもない時から宝石は存在している。宝石はずっと地球を見てきたんだ。
そこには歴史とたくさんのストーリーがあり、そしてね、宝石とは光を持ち歩ける道具なんだ。」
彼が語る宝石への想い。彼の持つ知識。
宝石のみに留まらない地球、宇宙、人類、古代縄文の話は私を魅了した。
そして、私が今まで大切にしてきた感覚や価値観、地球や宇宙、人類に対する想いとシンクロしていく。
その自分の中にある言葉にならない想いやメッセージを、わたしはずっと長い間、表現したくて思案し、方法を見つけられずにいた。彼が"宝石“について語り始めるまでは。
2021年春。桜舞う八ヶ岳の縄文遺跡で運命の輪は廻り始めた。
"彼のもとでわたしは、宝石商として咲く"
運命の扉を開く、届いた箱を開けてみる。
それは・・・ブラックダイヤモンド。
1.5×2 合計3カラットのピアス。
美しい!
迫力!
そしてコロンとしていて可愛い!!
それから何よりも驚いたのが…
優しいエネルギー。
ブラックダイヤモンドはかなり強いエネルギーだと認識していたけれど
目の前に並ぶ、この双子のブラックダイヤモンドはとても穏やかで優しい波動を放っている。
まるで生き物のようだ。
美しく、凛として、そして優しい。
やっぱり彼女にぴったりだと思う。
「ななちゃんが宝石商として最初に扱う作品。私、欲しいんだよね」
そう言ってくれた彼女がいたから、この1対のブラックダイヤが私のデビュー作。
彼女が1番最初のお客様。私の尊敬する大切な親友。
ありがとう。
いろんな出来事や想いが重なって連なって、今日という日を迎えることができました。
2021年10月16日一粒万倍日。
宝石商として、最初の一歩を歩き始めました。
どうぞよろしくお願いします。